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星空に夢を求めて(百武彗星2) 彗星への憧れ 平成27年6月7日
天文を志すもの、誰もが心をときめかすのが大彗星の到来です。
日本人の発見で大彗星と言われているのは、1965年の池谷関彗星と1996年の百武彗星ですね。
まだまだ百武彗星の記憶は新しく、四国天文協会の会員の中にもこの彗星を見たり写真を撮っている方が います。
残念ながら、空に大きく尾を引く姿を肉眼見られるような大彗星はここ暫く現れていません。
それでも彗星への憧れは大きく、夜空に明るく輝く彗星が現れると心がときめきます。
あっと驚く大彗星の到来が待ち遠しいものです。
画像は、比較的明るく輝いた2013年9月発見のラブジョイ彗星(C/2013 R1)と2014年8月発見の ラヴジョイ彗星(C/2014 Q2)を天体望遠鏡で撮影したものです。
○ 2013年12月13日 志度大串半島で撮影したラブジョイ彗星(C/2013 R1)
○ 2015年1月20日 こどもの国周辺で撮影したラブジョイ彗星(C/2014 Q2)
歴史に残る大彗星 百武彗星
歴史に残る百武彗星を発見したのは、アマチュア天文家百武裕司さんです。
1995年に初めて彗星を発見され、その1か月後に発見した2つ目の彗星が大彗星となりました。
この彗星は、地球に接近するにつれ短期間ではありましたが0等級上回る明るさになりました。
彗星が一番輝いた時期と地球に最接近した時期がうまく重なり、彗星の尾は北から南の空まで大きく 伸びたそうです。
この彗星は、いろいろな偶然が重なり予想をはるかに超える大彗星となりました。
私にとっては、直接見ることができなかった大彗星ですが、最近、発見者の百武さんの お人柄をよく知る方や発見に使われた機材と出会うことになります。
この彗星を身近に感じる一瞬でした。
次回は、発見に使用した機材が天体望遠鏡博物館へ寄贈された様子や寄贈に大変尽力されたヨシカワ光器研究所代表 吉川善久さんとの出会いについて掲載します。
次の画像は、渡部潤一著「アイソン彗星観測ブック」から転載しました。
連載 星空に夢を求めて「百武彗星」
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