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星空に夢を求めて(百武彗星3) 天体望遠鏡博物館 平成27年6月11日
私が会員になっている「天体望遠鏡博物館」に、昨年5月17日、故百武裕司氏が大彗星の発見に使用した 15cm双眼鏡と観測資料一式が寄贈されました。
私も、天体望遠鏡博物館の会員として式典に参加し、この貴重な望遠鏡と出会うことができました。
寄贈式では、天体望遠鏡博物館村山昇作代表に奥様の百武昭子さんから寄贈品一式の目録が手渡されました。
寄贈のため鹿児島からわざわざ来られた、百武昭子さんからは、発見者百武裕司さんの掃索活動にまつわる「努力や運」 について興味深いスピーチをいただきました。
寄贈式翌日 八十八番札所「大窪寺」にて 左が百武氏の奥様。
天体望遠鏡博物館は、来年の部分オープンに向けて準備が進められています。
全国から大変貴重な望遠鏡が集められています。
こうした中、20世紀を代表する彗星「百武彗星」の発見に使用したFUJINONの双眼鏡(口径150mm 倍率25倍) は、オープン時には、皆さんに星空への夢をお届けする貴重な展示物になると期待されています。
寄贈式のあと、天体望遠鏡尾博物館予定地の旧多和小学校でこの双眼鏡などを使って観望会が開かれました。
贈呈式では、奥様からは、大事にしていただけるところへ寄贈できて安心しました。
是非、いろいろな方に見ていただいて可愛がっていただきたいとお話がありました。
ヨシカワ光器代表 吉川善久さんの切なる思い
この双眼望遠鏡が天体望遠鏡博物館に寄贈されるには、ヨシカワ光器代表 吉川善久さんの ご尽力がありました。
百武さんとは、旧知の間柄だったそうです。
今回の寄贈が実現できたのも吉川さんの熱意が奥様に伝わったものではないでしょうか。
寄贈式には、たくさんの報道関係の方も来られていました。
私と吉川さんとは、以前から天体望遠鏡博物館の会合でお会いしていました。
親交が深まるのは、私がBORG101EDの調整をお願いしてからでした。
飾ることなく実直に対応していただける姿に惚れて親しくお付き合いをさせていただいています。
吉川さんからは、皆さんに百武さんの彗星に対する熱意や努力を紹介し、一人でも多くの人に星空を見る 楽しさを知ってもらいたい。
また、彗星掃索を志す人やこれからやってみようという方の一助になればとお話をいただきました。
○ 百武彗星にまつわるお話 今後の予定
吉川善久さんからは、百武さんの彗星掃索にかかる熱意や努力などについて。
また、百武さんとは鹿児島県での天文活動の同士で上田観測所の上田聡さん(現スターランドAIRA館長) からは、もう少し掘り下げたお話を。
そして、現役の彗星掃索家で香川県観音寺市在住の藤川繁久さんからは彗星掃索活動について。
それぞれの方の思いを順次掲載していきたいと思っています。
週末から星空撮影の旅行に出かけますので、次回の掲載は22日以降になります。
申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
連載 星空に夢を求めて「百武彗星」
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日々の日記 四季の高松
四季折々の身近なスケッチを日記風に記載しています