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南天の極軸合わせ 平成27年11月9日
1 赤道儀の極軸合わせ
オーストラリアなどの南天の極軸合わせは難しいと言われています。
ネットでは、極軸合わせに手間取り、最後までうまく行かなかったと書かれている方もいます。
今回、ご一緒した四国天文協会の先輩穴吹さんからも、極軸合わせには時間がかかると事前にアドバイスをいただきました。
○ 北極星のようなはっきりとした目標がありません
1 まず、南天には北極星のような極軸合わせに目立った目標がありません。
2 はちぶんぎ座の星の並び(台形)を使用しますが、この星は暗く初めての南天撮影では戸惑ってしまいます。
○ みずへび座のβ星からたどるといいようです
ます、小マゼラン星雲の右上に輝くみずへび座のβ星を探します。
そこから、天の南極方向に目を移すと、3つの小さな星が見えます。
はちぶんぎ座の台形は、このみずへび座の三つの星を結んだ延長線上にあります。
β星から三つの星までの距離とほぼ同距離進んだところにあります。
この星図は、私が6月にチラゴーに行ったときのもので、緯度が低く撮影を始める頃は小マゼラン星雲が地平線に隠れて いました。
2 現地の極軸合わせはこんな感じでした
撮影の2日目に本格的に赤道儀を使って撮影することにしていました。
そのため、撮影初日に極軸望遠鏡(外付け)を使ってβ星から三ツ星そして台形を探す練習を行いました。
何度かの練習でおぼろげに台形が分かるようになります。
特に、極軸望遠鏡の像は、反転しているので注意が必要です。
ところが、翌日、赤道儀に極軸望遠鏡をセットし極軸調整を使用としましたが、何とβ星や三ツ星が分かりま せん。
明るい所から来て直ぐの目では見つけることが難しいようです。
それから、薄明や大気の状況に影響されているようでした。
その姿を見つけるまでに暫く時間を要しましたが、無事極軸合わせを終えることができました。
これまでに掲載したオーストラリア星空撮影旅行記
連載 星空に夢を求めて「百武彗星」
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日々の日記 四季の高松
四季折々の身近なスケッチを日記風に記載しています