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  • 第9回 「QHY5L−Uでガイディング」 最終テストです 


    PHDガイディングソフトでは、赤経方向は、シーイングが悪いときや修正過剰が目立つときに、 「RA Aggressiveness」の数値を小さく設定すると改善されるといわれています。


    また、赤緯方向がモーターのバックラッシュなどの影響を強く受けるような場合は、 「Dec guide mode」をOff(赤緯を修正しない)にするか、NorthまたはSouth (南北どちらかの方向だけ修正する)を選択するといい結果が出るといわれています。


    こうしたパラメーターの変更でどのような結果がでるのでしょうか。

    こいぬ座のプロキオン0.4等星付近を撮影してみました。


    1 Ra Aggressiveness(東西)を80に下げ、Dec guide mode(南北)を初期設定のAutoにしました

     トリミングしていない元画像です。針で突いたような綺麗な星像です。


    (撮影状況)

    EF300mmF4Lレンズ ×1.4エクステンダー (420mm)

    EOSKissX4(改造) ISO400 F7.1 露出240秒 光害カットフィルター

    フォトショップエレメンツで色調のみ調整


    2 元画像をトリミングして拡大しました

     これも綺麗です。




    3 Ra Aggressiveness(東西)を80にし、Dec guide mode(南北)をAuto、Off、Northにそれぞれ に設定して撮影した画像です


    どの設定も、元画像は大変きれいでした。

    比較のため、それぞれの画像をピクセル等倍にしています。

    これで見ると結果は、一目瞭然です。


    @ Dec guide modeをAuto(初期設定)で撮影

    これは、大変満足できますね。



    A Dec guide modeをOff(南北どちらも修正しない)で撮影

    少しですが面長な星になっています。



    B Dec guide modeをNorth(北のみ修正)にして撮影

    こちらも少し面長になっています。



    ちょっと予想に反しました。

     

    ちょっと結果について考えてみました。


    今回、赤経(東西方向)を調整するパラメーター「Ra Aggressiveness」を80に下げて撮影しました。

    Dec guide modeを初期設定Autoの状態で、赤緯(南北方向)までいい結果がでました。

    私のシステムは、この設定が合っているのでしょうか!

    赤のグラフ(赤緯)は、落ち着いた変化を示しています。




    逆に、Dec guide modeをOffやNorthに設定して撮影した結果は、残念でした。

    この方法は、赤道儀の極軸がよく調整されているときに有効といわれています。

    また、バックラッシュなどの影響を強く受けるような場合にいい結果がでるといわれます。

    今回、どうして星が米粒状態になったのでしょうか。


    この赤道儀の性能や機能を十分把握できていませんが、ちょっと気が付くのは次のことでしょうか!

    赤道儀の極軸調整を十分行ったつもりでいました。

    でも、この日の極軸合わせがもう一つで、ガイドを赤経だけに任すほど精度が高くなかったのかもしれません。

    また、いい結果も出ましたので、私の赤道儀は、ほどほどの精度で、赤緯方向はこのPHDガイディングの初期設定が 向いていたとも感じられます。


    どちらにしてもいい設定がみつかりました。これから実践に移りいろいろ試してみたいと思います。

    それから、今回、望遠レンズの絞りを開放(5.6)から2段階絞って7.1にして撮影しました。

    前回の撮影から比べると見違えるほど星像がしまって綺麗になりました。

     

     QHY5L−Uオートガイド特集 掲載一覧


        2014 3.5  第9回 最終テストとなりました


        2014 3.1  第8回 ガイドエラーの修正


        2014 2.26  第7回 ちょとミスしました


        2014 2.22  第6回 M42を実践撮影


        2014 2.20  第5回 いよいよ撮影テストです


        2014 2.17  第4回 赤道儀をコントロール


        2014 2.15  第3回 木星の衛星が見えます


        2014 2.13  第2回 準備にとりかかりました


        2014 2.11  第1回 QHY−5Uが届きました

     

     

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