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ちょっと旬の話題や写真
パンスターズ彗星撮影 ガイド撮影
パンスターズ彗星は少しずつ光度が落ちてくるに従い、話題性が少なくなってきました。
そうした中、北極星にだんだん接近していきますが、特に、5月の27日には、地球と彗星の位置から 尾が見やすくなるそうです。
名残の彗星を撮影する数少ないチャンスかもしれません。
5月9日に、カシオペア座近くの彗星を撮影しました。
暗くなっていますので、ポータブル赤道儀でガイド撮影することとしました。
ケフエウス座の3.2等星エルライの近くを通るパンスターズ彗星です。
インターネットに掲載されているすばらしい画像では、彗星の尾は扇形に広がっています。
今回の撮影では、彗星の淡い尾の広がりを撮ることができました。
パンスターズ彗星到来で、初めて夕暮れ時の淡い彗星の撮影にチャレンジしました。
天候にも大きく左右されます。
難しいと感じました。
固定撮影で何度もチャレンジしましたが、満足した結果を得ることはできませんでした、
結局、少し高度が高くなった彗星を赤道儀でガイドして撮影することとなりました。
数度のチャレンジには、はっきりと彗星の姿を捉えることができました。
(撮影条件)
撮影日:5月9日 21時54分
撮影地:綾川町
レンズ:SIGMA 18−300F3.5−6.3DC 160mm
カメラ:KissX5
撮影条件:ISO1600 F5.6 露出54秒
画像処理:フォトショップエレメンツ
ナノトラッカーによる追尾撮影
ポータブル赤道儀ナノトラッカーでガイド撮影しました
彗星を200mm程度の望遠レンズで撮影する場合は、ノータッチガイドが可能です。
私もパンスターズ彗星の撮影に、GP2赤道儀やポータブル赤道儀を使って撮影しました。
掲載の画像は、160mmの望遠レンズをナノトラッカーでガイドして撮影したものです。
最初、2分ほど露出し撮影しましたが星が点像にならず少しながれてしまいました。
このため、ISO感度を800から1600とし1分ほどの撮影を行いました。
結果、良好な画像を得ることができました。
この機材では、160mmの望遠レンズを長時間ガイドすることは難しいようです。
ポータブル赤道儀は、取り扱いが簡単で便利な機能を持っていますが、焦点距離の長い望遠レンズを ガイド撮影する場合は、ちょっとした工夫が必要になってくるようです。
イメージ写真(別の機会に撮影したものです)
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