金環食撮影に向けて工夫しました
1 太陽の導入には
天体望遠鏡に太陽を導入することは、簡単そうでなかなか難しいものです。
太陽撮影では、天体導入用の通常のファインダーを使用することができません。
特に、天頂付近の太陽を望遠鏡の視野に入れることは至難の業です。
どうしようかと考えているとき、インターネットで太陽専用のファインダーを見つけました。
直ちに購入となりました。
● 太陽ファインダー ソルサーチャー
次のように説明されています。
簡単で確実な太陽導入用ファインダー。
対物側の円盤にピンホールを設け、架台を操作して接眼側円盤にある白いアクリル・スポットに太陽を投影すれば導入できます。
視線を太陽方向に向ける必要がないため、導入時に目が眩むことはありません。
ただ、そのまま取り付けることができません。
以前スコープライフ(遊馬製作所)さんで購入していたマルチファインダーアリガタVFA−1を使用することにしました。
これで、アリミゾ式のファインダーブラケットに取り付けることができます。
2 非常に太陽導入が楽になりました
このファインダーの構造は非常に簡単です。
2つの丸い円盤が間隔をあけて取り付けられています。
1つの円盤には、太陽の光を通す小さな穴が開いています。
もう一つの円盤には、丸い小さなスクリーンが取り付けられています。
前方の穴からの光がスクリーンに投影されると太陽が天体望遠鏡に導入されるように設計されています。
うまく投影されるように、このファインダーには光軸を調整するねじが取り付けられています。
このファインダーのお蔭です。
太陽を簡単に望遠鏡まで導くことができるようになりました。
3 5月21日の金環日食は
今回の金環日食は場所によって異なりますが、高知付近では午前6時15分頃欠け始め、7時25分頃に太陽がリング状に
なるようです。
この時間帯の太陽は高度が低くそうです。
このためこうしたファインダーがなくても太陽を比較的簡単に導入できるかもしれません。
私自身は、この機会に太陽黒点やISSの日面通過などの撮影にチャレンジしたいと思っています。
そのためにも、どんな位置にある太陽でも撮影できるようにこのファインダーを使いたいと思っています。