つかの間の晴天 いて座の散光星雲
1 梅雨の季節、久しぶりに晴れました
梅雨の季節が続いています。
天体写真愛好家にとってイライラの連続です。
7月8日(日)は、久しぶりの晴天です。
日が暮れて月が出るまでに2時間ほどの時間があります。
さそり座、いて座が南の空に輝いています。
高松空港近くの空き地に機材をセットしました。
いて座の撮影は、今年になって2度目になります。
前回よりは、空の透明度がいいようです。
お気軽撮影で赤い星雲を写せるよう、改造デジタルカメラ、キャノンのLレンズを準備しました。
GP2赤道儀のノータッチガイドの撮影です。
試し撮りでは、ガイド精度が良くなく数回極軸修正を行いました。
結果、空の透明度も良くまずまず満足できる画像を撮影することができました。
天の川の星々の中に、M8干潟星雲、M20三裂星雲、そして写真右上部にM23散開星雲が見えています。
(撮影状況)
平成24年7月8日 21時57分〜 撮影 高松空港付近
EF70−200(F4)Lレンズ 130mm
キャノンキスX4改造 F4.5 ISO800 露出180秒 3フレームコンポジット
GP2赤道儀ノータッチガイド フォトショップエレメンツで画像処理
2 今年、初めて天の川をはっきり見ることができました。
薄っすらと白い帯が南の空から天頂に向かって伸びているのが分かります。
はっきりと、天の川を確認できたのは、今年初めてです。
まだまだ、最高に綺麗な天の川とはいえませんが胸がときめきます。
ただ、午後10時半頃には、月が顔を出します。
時間を焦る気持ちもありましたが、気持ちを落ち着かせて予定の枚数を撮ることができました。
星雲付近をトリミングしてみました。
干潟星雲には、ガス雲が淡く広がっています。
また、小さく写っていますが、三裂星雲の中央には、暗黒帯が入りこみ引き裂かれたように見えています。
パンジーの花びらを思わせるような姿だといわれています。