天体ファンの裾野が広がるために 中川昇さんの提言から
先日、本屋に行きました。
雑誌のコーナーで、天文ガイド、星ナビは6日(高松では)に発売になりますという張り紙を見て
「ア・・ 発売を待っている人がいる」と驚きました。
天文に興味を持つ人が増えているのでしょうか。うれしいことです。
たしかに、BORG鏡筒などは、販売店で入荷待ちの状況です。
野鳥などのデジスコを楽しむ人が増えているようです。
また、日食ブームの一時的なものもあるかもしれません。
団塊の世代が仕事から解放され、昔あこがれた天文観測に再挑戦しているのでしょうか。
こうした中で天体撮影を楽しむ方の裾野が広がっていればいいなとひそかに願っています。
先日、星ナビcomの星職人のコーナーにトミーテックの中川昇さんが参考になる記述を
されているのを目にしました。
天文フアンの広がりを願う気持ちでいいろいろなことが書かれていました。
★ 中川さんの記述の中で共感したことがいろいろあります。
私なりに整理してみました。
● 天文誌などでは大口径望遠鏡による作品が中心になっています
天文誌などのフォトコンテストでは、一般の人がなかなか買えないような大口径による作品が大半をしめています。
入門者は、気をつけないときれいな写真を撮るには、このような大型の機材が必要と思い込んでしまう恐れがあります。
自然と足が遠のいていきます。小口径の作品を気楽に発表できる場が必要とありました。
● 安易に低品質の鏡筒にとびつかないこと
消費者の購買心をくすぐるような安価で低品質の望遠鏡の販売数が伸びているそうです。
せっかく興味を持った人が挫折する原因にもなっているようです。
● 中学生や高校生にも興味が持てる工夫が必要
星の写真展には親子連れや年配者が多く訪れています。
しかし、中学生や高校生の関心は、低いようです。
中学生や高校生になっても、もっと星空が美しいと感じられるような授業や
環境を調えることが大切なようです。
中川さんは、メーカーや天体関係者、天文ファンにいろいろ提言されています。
天文ファンの広がりを願って、私も、これからホームページでいろいろなことをお伝えできればいいと思っています。
中川さんは、すばらしい天体写真を撮られています。
私は、その著書から月の撮影について多くのことを学びました。