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撮影にかかわるお話です/
第13回 正立ファインダーと星団・星雲撮影

ズームレンズのお気軽撮影に使用しています

望遠レンズで撮影する場合、星団や星雲の導入や撮影アングルの調整に愛用しています。

M45星団(スバル)のように明るい星団は別にして、望遠レンズの撮影では、星団・星雲を カメラのファインダーで捉えるのはなかなか難しいものです。

皆さんはどのようにしていますか。
私は、正立ファインダーで導入効率を上げています。

また、星団や星雲と周りの星ぼしをどう配置するか難しいことですが、ファインダーの視野で簡単な調整ができます。
完璧とはいきませんが、ある程度の調整が可能です。



1 正立ファインダーについて

正立ファインダーは、天体望遠鏡販売店で購入できます。
通常のファインダーに比べ少し高いものですが、使ってみるとそれだけの価値があることが分かります。
なんといっても、星をそのままの配列で見ることができます。
星を見つけ出すスピードはかなり向上します。

私は、BORG50を正立ファインダー仕様にしています。

● 機能

焦点距離250mm F5 32mmアイピース使用で約8倍の倍率

● BORG50の利点

もともと天体望遠鏡のため見える星は鮮明です
アイピースを変えると倍率が変更できます
軽量のためファインダーアリミゾやアリガタで取り付けが可能です
撮影鏡筒としても使用できます

2 撮影アングルの調整

通常は、星雲や星団を正立ファインダーの中央にセットし撮影します。

● 星団・星雲の撮り方 

撮影カメラと正立ファインダーの中心が合うよう位置調整します。
まず、正立ファインダーに1等星を導入します。

次に雲台を動かし同じ星をカメラのファインダーにいれます。
カメラレンズの前に懐中電灯をかざします。
カメラファインダーの中央に星がきているか確認します。
中央でない場合は、赤道儀のコントローラーで微調整します。
最後に、正立ファインダーの中央に星がくるよう微動ガイドマウントで調整します。

これでカメラと正立ファインダーの位置が調整できました。
こうして撮影すれば、出来上がった写真の中央に星団、星雲が写ることとなります。

正立ファインダーの視野の中である程度のアングル調整ができます。

● 星団・星雲のアングル調整 

経験では、200mm程度の望遠レンズとBORG50の視野の広さはほぼ同じと考えられます。
ファインダーの視野の中で、星を思い思いの構図で配置すれば、撮影結果にほぼ反映できます。
ただ、カメラと正立ファインダーの位置調整を正確に行う必要があります。
調整ができてなければ、撮影画像から星雲や星団がはずれてしますこともあります。
注意が必要です。


(参考) 撮影機材のセッティング

ビクセンマルチプレートに、カメラと正立ファインダーを並立に取り付けています。


● カメラの取り付け

プレートホルダー(アリミゾ)
アタッチメントプレート(アリガタ)
自由雲台 

● 正立ファインダーの取り付け

微動ガイドマウント
ファインダー用アリミゾ
ファインダー用アリガタ


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