今、ポータブル赤道儀による撮影がちょっとしたブームになっています。
軽量の機材でセッティングも簡単です。
お気軽撮影が楽しめます。
撮影に、ちょっとした機材を新たに揃えるともっと快適な撮影ライフを楽しむことができます。
1 撮影に用意した機材
ナノトラッカーは、広角から標準のレンズを使った撮影に威力を発揮します。
さらに、いくつかのパーツや機材を揃えるともっと精度の高い撮影が可能になります。
当然、焦点距離の長い望遠レンズの使用もできるようになります。
@ ナノトラッカー
アングルプレートと一緒にスペースゲイトさんで購入しました。
軽量ですが、造りはしっかりとしています。
極軸をしっかりと合わせることができれば、かなりの実力を発揮しそうです。
何度か、撮影に使用しました。
星野のガイド撮影に、車のトランクに機材をいっぱい積んでいたことを考えると夢のようです。
望遠レンズでも、散開星団や四季の星座の移り変わりなどいろいろな天体を撮影することができます。
取り扱いの簡単なポータブル赤道儀は、非常に魅力的です。
販売元 サイトロン・ジャパン
A アングルプレート 3035
カメラ三脚に装着するだけで35度の角度が付くので、方位を北に向けるだけで簡単に、ナノトラッカーをほぼ極軸にそった
角度にセットできます。
極軸合わせ用の覗き穴や、いろいろなサイズのねじ穴が用意されています。
販売元 TOMYTEC(BORG)
B 微動雲台
かなり前に購入したものですが、今回、非常に活躍しています。
広角レンズなどは、極軸合わせの覗き穴に北極星を導入して撮影することができます。
もっと、制度の高い撮影は、極軸望遠鏡を使うと大変便利です。
微妙な調整には微動雲台が大変活躍します。
製造元不明 ネット通販で購入
C 自由雲台 OHD−53
カメラをナノトラッカーに乗せ、撮影するための雲台です。
大きすぎす、小さすぎず結構しっかりしたものが理想的です。
販売元 ベルボン カメラのキタムラで購入
D 極軸望遠鏡と明視野照明装置
かなりの方がインターネット上で北極星の導入について難しいと記述しています。
覗き穴から北極星を見るには、窮屈な姿勢を強いられますし、なかなか簡単には導入できないようです。
ちょっと高額になりますが、アイベルさんでナノトラッカーで使える極軸望遠鏡と明視野照明装置を買いました。
これは、正解でした。北極星の導入がかなり楽になりました。
販売元 テレスコープセンター アイベル
2 少し気を付けるといい写真が撮れます
私が行っている撮影方法と注意点です。
参考になればと思います。
@ 三脚のセッティング
できるだけ撮影時に機材に振動が生じないように、カメラ三脚に微動雲台を直接取り付けています。
三脚をできるだけ平らな所にセットします。
注意点1 三脚や雲台が水平に設置されているか、水準器でチェックします。
A ナノトラッカーをセット
次は、微動雲台にナノトラッカーを取り付けます。
アングルプレートに取り付けたナノトラッカーを微動雲台に乗せます。
注意点2 目測で機材が北極星の方向へ向くようセットします。
B ピント合わせ
ピント合わせを慎重に行います。
私は、ずーと遠くの明かりや建物にカメラを向け、ライブビュー画面で拡大してピントを合わしています。
注意点3 必ずカメラが動かないよう固定し慎重に合わせます。
C 極軸合わせ
アングルプレートに極軸望遠鏡を取り付け、明視野照明装置をセットします。
アングルプレートには、取り付け用のねじ穴が切ってあります。
そして微動雲台の上下調整用のつまみを回して北極星を極軸望遠鏡のスクリーン上の所定の位置に導入します。
注意点4 ポータブル赤道儀のセッティングは強度が弱くすぐ極軸が狂い安くなっています。
D 撮影の天体をカメラに導入します
これは、結構大変です。
カメラのファインダーを覗き目標となる明るい恒星などを目標にカメラの位置をセットします。
目標がないときは、目測で方向を決め、テスト撮影をして確認をしています。
このとき自由雲台を使いカメラを目標へ動かしますが、その振動が極軸に影響することがあります。
注意点5 撮影対象を変更するたびに極軸を確認することが大切です
E 撮影開始
コントローラーを使ってシャッターを切ります。
シャッターを切るときの振動やコントローラーの揺れも撮影に影響します。
特に、三脚に雲台をセットし、それにナノトラッカーを載せたセッティングは、影響されやすくなっています。
注意点6 シャッター時に、レンズを5秒ほど黒い布などで覆います。