今、夜が更けるころ高度を上げてきますが、これからだんだん早く昇っ
てくるようになり冬の空に輝きます
● 冬の星座のなかでもっと有名な星座です
オリオンはギリシア神話に登場する巨人狩人(かりゅうど)の名前で、その姿は赤い1等星ベテルギウスと白い1等星リゲル、
それにオリオンの帯を表す斜め一列に並んだ三つ星など、5個以上の明るい2等星で形づくられています。
三つ星のすぐ南に縦一列に並ぶのが小三つ星で、その中央に肉眼でぼんやり見えるのが、散光星雲として有名なオリオン座
大星雲M42です。
トラペジウムとよばれる四重星を中心に、ピンク色のガス星雲が鳥の翼のような形に広がっています。
望遠鏡でトラペジウムと白く薄っすらと広がった星雲を見ることができます。
● この星座は、昔から、私にロマンを感じさせてくれました。
中学生の頃、天文の専門書で「オリオン座は、星ぼしが生まれるところで、星座全体が星雲に包まれています」
という記述を目にしたことがあります。
また、当時、多くの星や星雲がオリオン座全体を取り囲んでいる写真を見た記憶が今でも鮮明に残っています。
当時は、何の知識もなくオリオン座が小さな星ぼしの群がりの中に輝いているものと信じていました。
それから数年後屈折望遠鏡を手に入れながらも惑星や月ばかりに望遠鏡を向け、この星座の魅力や見所を残念ながら
楽しむ機会に恵まれませんでした。
しかし、冬の空に輝くオリオン座への憧れは、数十年のブランクの間も忘れることなく、再び、天文に興味をもつ
きっかけの一つにもなっています。
今は、オリオン座の見所など知識も豊富になり、ここ数年M42などの撮影を楽しんでいます。
● オリオン座を楽しみましょう
★ 見る楽しみ
オリオン座のM42星雲は、望遠鏡だけでなく双眼鏡でも楽しめます。
★ 探す楽しみ
M78星雲は、ウルトラマンの生まれ故郷という設定で有名です。
しかしなかなか淡い星雲です。目で確認するには、少し苦労が必要です。
写真に撮るためにも星ぼしをたどって位置を特定することになります。
★ 撮る楽しみ
カメラと三脚で撮れる星景写真
赤道儀をお持ちの方は天体望遠鏡を使った直焦点撮影
M42オリオン座大星雲は、高額な天体望遠鏡やカメラを使わなくても撮影することができます。
是非、この機会にチャレンジしてはいかがでしょか。
次回は、これらの楽しみについてもう少し詳しく記載したいと思います。
M42星雲
平成20年12月20日 BORG60ED
馬頭星雲
平成20年12月20日 BORG60ED
M78星雲
平成21年3月20日 EF70−300(230)レンズ