オリオン座がだんだん高度を上げてきました。
M42など、これから撮影の絶好の機会となりました。
手持ちの望遠鏡にTリングでカメラをセットしてチャレンジしてはいかがですか。
モータードライブが付いた赤道儀があれば2分ほどの露出で羽を広げたM42が浮かび上がります。
● 身近な場所で、一般的な機材を使って撮影してみました
これから撮影を始めようという方の参考に、ごく一般的な機材やカメラでM42
星雲を撮影してみました。
アクロマート望遠鏡にデジタルカメラ(未改造)を取り付けて100秒ほど露出をしました。
レデューサーやフィルターなどは使用していません。
自宅屋上での撮影です。
周りは非常に明るく撮影には適していませんがM42を写すことができます。
● こんな画像が撮れました
このアクロマート望遠鏡は、2年ほど前、銀塩カメラでM42を撮ったことがあります。
赤の発色のいいコニカセンチュリア400(フイルム)で撮影しました。
今回は、そのときと違い、星の周りに鮮やかに青ハロが出ています。
どうしてもアクロマートにデジカメでは、青ハロが出やすいようです。
また、M42は、かなり透明感のある赤で写ります。
星雲の濃淡がよく分かります。
撮影時間をかなり短縮すれば、星雲の中心で輝く4つの星「トラペジウム」の様子も撮ることができます。
是非、撮影を楽しんではいかがでしょうか。
(撮影状況)
平成21年12月19日 01:33
ケンコーSE102アクロマート(F5)
キスデジタルN ISO800 露出100秒
GP2赤道儀 ノータッチガイド
フォトショップエレメンツで画像処理
撮影場所 高松市中心部
(参考)
● 青ハロ
アクロマート望遠鏡では青〜紫の短波長領域の収差が残っており、眼視の場合比較的問題が少ないものの、
写真撮影を行うと青く明るい星は青い輪(青ハロ)が取り巻いた像となります。
F値を絞る、色収差除去フィルターの使用などの改善策があります。