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バラ星雲の画像処理 2 「画像調整パネルで処理する前に」 令和3年1月24日
1 ステライメージ9新機能 セルフフラット補正
まず、撮影した画像は、自動コンポジット機能でフラット補正をせずダーク補正のみでコンポジットします。
画像処理では、周辺減光などを取り除いたフラット補正は必須ですね。
「画像調整パネル」で処理する前に、詳細処理モードの「ツール」の中の新機能「セルフフラット補正」機能でフラット補正を行いました。
この機能、フラット画像を元画像から差し引きするフラット補正と同じ効果があるそうです。
といっても、このセルフフラット補正」では、スライドバーの位置をどこにするか、慣れるまで少し試行錯誤でした。
星雲の姿がはっきりと、周辺減光がなくなる場所が画像のような位置になりました。
同じ「ツール」内「周辺減光かぶり補正」でセルフフラット補正後の画像をチェックしました。
ほとんどフラットになっています。
2 もう一つの事前処理「レベル調整」処理
いろいろな機能を使いやすいようにまとめた「画像調整パネル」で処理する前に、詳細処理モードのレベル補正 で画像をほどよく強調しておくと後の処理がやりやすくなります。
レベル調整にしても画像調整パネルでの処理にしても大切なことは、画像が荒れるほど極端に処理しないということだと思います。
そのためにも、レベル調整で少し諧調を明るくし、その後画像調整パネルの各機能で強調するようにしています。
3 画像調整パネルでの画像処理
ステライメージ9では、画像調整パネルにいろいろな便利な機能が追加されました。
もともと詳細処理モードのなかに入っている機能ですが、このパネルの中ではスライドバーを動かすだけで簡単に処理できます。
この機能については、後日レポートしたいと思います。