気軽に天体撮影 topics
ちょっと旬の話題や写真
新気軽に天体撮影2 EQ赤道儀3兄弟 令和元年9月11日
以前は、海外遠征といえばポータブル赤道儀が主流でしたね。
今や自動導入などができる本格的な赤道儀を持参される方が増えています。
そんな時代を迎えています。
1 それぞれの特徴を持った「 EQ自動導入赤道儀 3兄弟 」
一般的に自動導入赤道儀は高額で、購入するには数十万円の価格が付けられています。
10万円を切るお手頃な価格でそうした機能を有しているといわれているのが、スカイウオッチャーの EQ赤道儀です。
EQ赤道儀の中では、販売店やユーザーの皆さんからは、EQ5GOTO赤道儀が一番ポピュラーで機能的にもお勧めと 紹介されています。
そんなEQ赤道儀には、他に一番軽量なEQ3GOTO赤道儀、このEQ3赤道儀を機能アップしたEQM35 ーPro赤道儀がラインアップされています。
今回、私は3種類の中から一番軽量なEQ3GOTO赤道儀を選択しました。
○ EQ3GOTO赤道儀
この赤道儀の売りは、とても軽量ということです。
赤道儀本体(三脚は含まず)は、片手で軽々と持ち運びができます。
(スペック)
マウント重量 約3.76kg 搭載可能重量 5.5kg
ウオームギア歯数 赤経130枚 赤緯65枚
SYNSCANコントローラーで自動導入ができ、オートガイド端子も有しています。
極軸望遠鏡を内臓、今はやりのWiFiアダプターが使用できます。
○ EQ5GOTO赤道儀
この赤道儀、ネット情報では、3兄弟の中で天体写真撮影などに一番よく使われているようです。
私が以前使っていたビクセンGP2赤道儀と形状やスペックが良く似ています。
(スペック)
マウント重量 約4.84kg 搭載可能重量 9.1kg
ウオームギア歯数 赤経144枚 赤緯144枚
SYNSCANコントローラーで自動導入ができ、オートガイド端子も有しています。
搭載可能重量も多く、極軸望遠鏡を内臓、WiFiアダプターが使用できます。
○ EQM35ーPro赤道儀
EQ3赤道儀のスペックをアップし多機能にしたのがこの赤道儀です。
追尾精度の向上や搭載重量がアップし、また、赤緯体を外し簡易型の赤道儀としても使用できます。
(スペック)
マウント重量 約4.39kg 搭載可能重量 10kg
ウオームギア歯数 赤経180枚 赤緯65枚
SYNSCANコントローラーで自動導入、オートガイド端子。
搭載可能重量も多く、極軸望遠鏡を内臓、WiFiアダプターが使用できます。
2 私がEQ3GOTO赤道儀を選んだのは!(私見)
理由の一番は、何と言ってもサマーバーゲンでWiFiアダプターも付いて、今の10万円を大きく下回るセール 価格より2万円も安かったからですね。
ドームができ郊外へ出ることがなくなりましたが、たまには光害の少ない場所で撮影したいと思っていました。
郊外で気軽に天体撮影にチャレンジするためには、今、愛用している撮影用ソフト「ステラショット」 を使って撮影できる軽量の自動導入赤道儀があればとひそかに考えていました。
ネットで期間限定のセールを見て即断しました。
@ 気になる「ウオームギア歯数」や「少ない搭載重量」について
赤道儀の追尾精度を図る物差しはいろいろあるようですが、一般的にウオームギア歯数が多いほどきめ細かな追尾が できると言われています。
ビクセンGP2赤道儀は、赤経144枚 赤緯144枚でどうもこれが小型赤道儀では一般的な歯数のようです。
EQ3赤道儀はこれを下回っており、追尾に必要な赤経軸は一割減となっています。
これには、撮影に使用する鏡筒を、比較的追尾し易い焦点距離が300oと軽くて 短いものを考えています。
また、最近、感度を上げて短い露出時間で多くの枚数を撮影しコンポジット処理していること。
このようなことから、赤道儀のセルフガイドによるお気軽撮影にはこれで十分と割り切りました。
A その他
また、びっくりするほど軽量です。郊外遠征には持って来いのようです。
一番気に入っているのは、WiFiアダプターを使うとスマホやパソコンで赤道儀をワイヤレスで制御できます。
アストロアーツの天体撮影ソフト「ステラショット」では、あらかじめこのWiFiアダプターが使用できるよう その機能が組み込まれています。
また、将来のオートガイド撮影にも対応可能です。
一般的には、天体撮影には価格差も少ないEQ5赤道儀を推薦する声が多いようですが、この超小型赤道儀が 私の思惑どおりか、いろいろテストしましたのでその一部を次回にご報告します。。