おおぐま座の頭部にある、渦巻き銀河M81と不規則銀河M82です。
春の銀河の中では、視直径が大きな銀河です。
● M81・M82は小口径の望遠鏡で、いろいろ楽しめる対象です。
春の系外銀河は、シーイングが良くなければ、小口径の望遠鏡では、なかなか見ることができません。
また、写真に撮っても小さすぎて迫力に欠けてしまいます。
その中でも、このM81とM82は視直径が大きく、条件がよければ存在を見ることができます。
また、写真に撮ってもけっこう大きく写ってくれます。
撮影した日は、快晴ですがほんの薄っすら白いベールに包まれているような空でした。
短時間の露出ですが、二つの銀河の雰囲気を撮ることができました。
M81は、見かけの大きさが満月ほどある大型の銀河です。
M82は、銀河の内部から物質が噴出している不規則銀河です。
撮影状況
平成22年4月17日 22:18〜 五色台山頂
BORG76ED ×0.8レデューサー(F5.2)
EOS40D ISO800 露出260秒・300秒 2フレームコンポジット
LPS−P2フィルター
GP2赤道儀 GA−4補助ガイド
● 銀河のお気軽撮影
200mm程度の望遠レンズを使ったノータッチガイドによるお気軽撮影では、
露出3分が限度となります。
この、M81・M82はこうした機材でも、シーイングがよければ結構写ってくれます。
天文の専門誌に、高度な技術を習得された方の素晴らしい写真が掲載されています。
そうした写真には、到底及ぶものではありませんが、お気軽撮影でもM81とM82の特徴ある雰囲気を
味わうことができます。