藤川繁久

ミュージカルになった「彗星掃索家」　　　　　　平成３１年２月２７日

今年の3月10日、香川県観音寺市の「ハイスタッフホール」で、星を愛するアマチュア天文家が主人公のファンタジー・ミュージカル「星の王子様」が公演されます。

観音寺市大野原町を舞台に、星に対して並々ならぬ愛情を注ぐ主人公を中心とした物語です。

舞台となった大野原町では、ミュージカルのヒントやモチーフになった著名な彗星掃索家が、現在も、精力的な活動を続けています。

１　この物語は！

物語は、彗星を8個発見したアマチュア天文家が、ある女性に恋をしますが、ある事件に巻き込まれ命を落とし、天国へ行く途中自分が発見した小惑星で星の王子様に出会い条件付きで地球に帰るという内容だそうです。

演出は、あの「浜畑賢吉」さんが手がけています。

２　観音寺の星の王子様

このミュージカルの題材になった彗星掃索家の藤川繁久さんは、昨年11月に自身10個目となる新彗星を発見されました。

この偉業と市民ミュージカル「星の王子様」の応援企画として、藤川さんのこれまでの活動を紹介した「煌めく彗星」展が開かれているというので行ってきました。

藤川さんが温かく迎えてくれました。

会場には、藤川さんが彗星掃索を始めて間もなく手作りした望遠鏡が展示されていました。

ご本人のお話では、機材がなかなか手に入らない時代でいろいろ自作されたそうです。

なんと、この望遠鏡、虫眼鏡のレンズを削って接眼レンズが作られています。

小学生の頃星に興味を持つきっかけとなった教科書と彗星掃索を始めることになった関勉さんが書かれた本が大切に保存されています。

藤川さんは、これまでの活動が評価され、地元観音寺市でこのような企画展を開催してもらえることは非常に光栄なことだとお話されていました。

親しくお付き合いさせていただいており、努力により大きな業績を挙がられた方ですが、非常に謙虚で尊敬できる方だと実感しています。

この企画展は28日までですが、今後、この展覧会で展示された貴重な資料が常設展示されるというお話があるそうです。

掃索に使用した機材だけでなく、彗星発見によりいただいた貴重な表彰盾やメダルなど、是非後世に伝えていただきたいと感じました。

速報！　「煌めく彗星展」は、２月２８日までとされていましたが、好評でミュージカルの開催に合わせて開催期間が延長になりました。是非、ご覧いただきたいと思います。（３月４日）

藤川さんは、これまでの活動が評価され、地元観音寺市でこのような企画展を開催してもらえることは非常に光栄なことだとお話されていました。