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春の銀河 M64黒目銀河 平成30年3月25日
1 深夜に素敵な星空が!
23日(金)夜、西の空には綺麗な三日月が輝いていました。
月が沈むのを待って、M64黒目銀河に望遠鏡を向けました。
○ BORG125SD(口径125mm焦点距離750mm)で観望
この黒目銀河は、小さいながら輝度が高いので透明度が良ければ市街地でも小口径の望遠鏡でも見えると いわれています。
望遠鏡に30mm(25倍)のアイピースをセットし、まずこの銀河の周辺を覗きました。
先日観望したM104ソンブレロ銀河は、倍率をかなり上げなければ見えませんでしたが、この銀河は違うようです。
なんと低倍率の視野の中に、薄っすらと光るM64銀河の存在がわかりました。
○ 黒目銀河を撮影
系外銀河は小さく焦点距離500mmほどの望遠鏡では、ほんとうに小さな小さな米粒ぐらいにしか写って くれません。
トリミングで拡大しました。
(画像処理)
平成30年3月24日(土)1時00分〜 Asukaプチドーム
BORG101ED ×0,8レデューサ F5.0 LPSーP2光害カットフィルター
KissX5 ISO3200 60秒露光 20フレームコンポジット
SXD2赤道儀セルフガイド ステライメージ8で画像処理
2 シーイングに恵まれ露光時間を長くしました
街中からの撮影では、光害カットフィルターを使用しても露光時間を長くすると画像が直ぐ白くなってしまいます。
そして画像処理で綺麗な写真に仕上げるためは、適正な露出でたくさんの枚数を撮る必要があります。
このため、通常カメラの設定をISO3200、露光45秒で撮影したものを20フレーム撮影しています。
この設定は、ISO800で180秒(3分)で撮影したものに相当します。
この日は、大変シーイングが良く60秒ほど露光しました。
これは、ISO800で4分ほどになります。
撮影した画像には、黒目銀河独特の姿が浮かび上がりました。
最近、天気がいい日には積極的にドームで季節の天体に望遠鏡を向けることにしています。
いいことがあるものです。シーイングのいい空に出会う機会が多くなりました。
日々の日記 四季の高松
四季折々の身近なスケッチを日記風に記載しています