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  •  適正露出の世界        平成27年10月23日



    1 適正露出をご存知ですか


    好条件下で、星を綺麗に撮影できるカメラやレンズの設定のことですね。

    一般的に、暗夜で光害の無い場所では、ISO1600 F2.8 露光60秒が「適正な露出」と 言われています。(デジタルカメラによる星座写真の写し方より)

    これは、普段よく使用するISO800、F5.6の設定では、露光が8分にもなってしまいます。


    実際の撮影では、これだけの露出をかけると、光害などの影響で画像が白くなってしまいますね。

    ところが、オーストラリアの空は違いました。

    綺麗で澄んだ星空には、こうした「適正露出」の世界がありました。



    2 オーストラリアの空は「適正露出」が有効でした


    オーストラリアの空は、光害の影響をほとんど受けないと聞いていました。

    使用するレンズのF値や、ポータブル赤道儀の追尾性能を考えて、撮影の「露出」はISO3200、 F4、露光60秒を目標にしました。


    オーストラリアチラゴーで撮影したエータカリーナ星雲です。

    100mmのレンズでISO3200、F3.2、露光45秒で撮影しました。

    天体用改造カメラで撮影しましたので、赤が強調されています。

    画像処理などをしていない元画像を掲載しました。

      


    (撮影状況)

    平成27年6月13日午後7時50分 オーストラリアチラゴー

    KissX4(改造)ISO3200 露出45秒

    EF100F2.8L Mcro ISレンズ (100)mm F3.2

    ナノトラッカーでガイド


    適正露出の世界を味わえるのが、オーストラリアの夜空と強く感じました。

    ほんとうに素敵な星空でしたよ。

    今回は、南の空を代表する星雲・星団を中心に撮影してきました。

    北半球で見られる星雲・星団でも、撮影可能なものがたくさんあります。

    光害カットフィルターを使わず、「最高条件下の露出設定」で撮影できるオーストラリア、 また行ってみたいものです。




    これまでに掲載したオーストラリア星空撮影旅行記

        

    オーストラリア



     

     連載 星空に夢を求めて「百武彗星」


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    日々の日記 四季の高松


    四季折々の身近なスケッチを日記風に記載しています


        

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