ちょっと不思議な散開星団M67
1 古い星が集まる散開星団M67
この散開星団は、有名なプレセペ星団の南9度のところに位置しています。
意外に知られていない星団で地味な存在ですが、その姿は見事な散開星団の雰囲気を持っています。
この、M67散開星団は、ほかの多くの散開星団と違い天の川から大きく離れたところに位置しています。
また、通常、散開星団は若い星が集まっているといわれていますが、このM67は年齢100億歳もの星を含んでいます。
散開星団というより球状星団に近い星団といわれています。
(撮影状況)
平成24年5月14日 午後10時54分 綾川町
BORG50 ×0.8レデユーサー F4.0
EOS KissX5 ISO800 露出2分
SXD赤道儀 ノータッチガイド
2 夜空の主役は系外銀河に変わってきました
冬から春にかけての散開星団が輝いてきました。
その中でも、今まで長くその姿を見せていたプレセペ星団やM67は、午後8時を過ぎると西の空に
傾いてしまいます。
替わって様々な系外銀河が空に姿を現し、主役の座を占めるようになりました。
ただ、小口径の望遠鏡では、なかなか写真で見るような素晴らしい姿を見ることはできません。
直接、目で楽しむというよりは、少し大きな望遠鏡で写真に撮って楽しみたいものです。
その点、散開星団は、直接キラキラと輝く星の集団の素晴らしさを見て楽しむことができます。
低倍率では、ぼーとした光の光芒しか見えませんが、倍率を上げると見事なM67の素晴らしい姿があらわれます。
是非、この機会に見納めの散開星団にも望遠鏡を向けていただきたいものです。