金環日食撮影に向けて太陽撮影用の機材を揃えています
1 撮影用の望遠鏡は
日食撮影は、いろいろな方がそれぞれ工夫されていろいろな機材を使用しています。
今回、本格的に日食撮影にチャレンジするにあたり、まず月の撮影を基本に考えました。
APS−Cサイズのデジタルカメラで、月の大きな画像を撮影するために、1000mm程度の焦点距離を
確保しています。
そのため、口径76mm焦点距離500mmの鏡筒にテレプラスを取り付け焦点距離を倍に延ばして撮影しています。
しかし、細部を繊細に撮影する月の撮影と違い、金環食を撮影するには、もう少し取り扱いが簡単な小さな鏡筒でも
撮影可能と考えました。
結局、BORG60ED(焦点距離350mm)にテレプラスを使用することにしました。
撮影用のフィルターも口径の大きなものより安価に購入できます。
また、BORG鏡筒では、焦点を合わせるヘリコイドを接眼部分に取り付けるとカメラの重みで動きが渋くなります。
そのため、鏡筒の先端部分に取り付けました。
2 使用するカメラは
私は、ライブビュー付のデジタルカメラを使用しています。
ピントは、月の撮影と同じ要領でライブビューで黒点を拡大して合わしています。
直接太陽を見ることなくピント合わせができます。
使用しているBORGの太陽撮影専用D5フィルターは、光の透過を10万分の1にまで減らす減光フィルターです。
しかし、眼視用ではないためピント合わせには適していません。
このため太陽撮影には、ライブビュー機能が大きな力を発揮します。
ただ、晴天の日に屋外でライブビュー画面を見るのは一苦労です。
そのため、液晶画面に反射防止用のフィルムを貼りました。
また、ピントを合わすときには黒い布を被るようにしています。
念のため、フアインダーには直接太陽の光を見ないようアイピースカバーを取り付けています。
3 今日の太陽は
太陽の黒点を撮影しました。
少しうす雲が広がる天気です。
ライブビュー画面には、小さな黒点をいくつか見ることができます。
先日の撮影よりは、ほんの小さな黒点しか現れていません。
(撮影状況)
平成24年1月14日 12時32分 自宅屋上
BORG60ED ×2テレプラス F11 D5フィルター62mm【9562】
EOSKissX5 ISO200 1/1000秒
固定撮影