夏の星雲・星団をスターウオッチング(天体望遠鏡編)
1 天体望遠鏡でスターウオッチング
星団や星雲のウオッチングを楽しむ方法はいろいろあります。
一度トライしたいのは天体望遠鏡を使ったウオッチングといえます。
惑星の観望と違い視直系の大きい星雲や星団のウオッチングでは低倍率のアイピースを使用します。
まるで宝石箱を開いたときのように、キラキラと輝く星の集まりが見えてきます。
まず、焦点距離の長いアイピースを使い目標の天体を視野の中心に捉えます。
このとき視直系の大きな星団といっても、白く淡い光の光芒にしか見えません。
だんだん、倍率を高くしていくと星が分解され見事な星の集まりが視野いっぱいに広がってきます。
夏の夜空には、たくさんの球状星団や散開星団が輝いています。
また、M8といった大型の散光星雲が輝いています。
このように星雲、星団のウオッチングは、短焦点の望遠鏡に経緯台といった比較的天体観測入門用の機材で楽しむ
ことができます。
是非、一度トライしてはいかがですか。
2 ウオッチングにお薦めの天体望遠鏡
スターウオッチングは焦点距離が500mm程度の望遠鏡で十分です。
なんといっても、短焦点の望遠鏡は持ち運びが便利で、楽な姿勢で見ることができるなど取り扱いが簡単です。
ずいぶん前に、私は、観望用にケンコーのSE102を購入しました。
この望遠鏡は、中国製と言われていますが本格的な天体望遠鏡です。
また、この望遠鏡のいいところは、性能の割りに安価に手に入ることです。
口径も10cmと集光力にも優れています。
また、本格的な大型ファインダーが付属しています。
鏡筒バンド、アリガタもしっかりしています。
なんと言っても良く見えます。
お薦めの一品です。
BORG60EDを載せ、この鏡筒をガイド鏡として使用したことがあります。
イメージシフトを使いましたが、残念ながらドロチューブが重みでたわみガイド星の導入が
やりにくいということがありました。
ただ一つの弱点のように思います。
観望やカメラぐらいの搭載では影響ありませんので、念のため。
3 ウオッチングに便利なポルタ経緯台
スターウオッチングには、経緯台をお薦めします。
私は、ポルタ経緯台を愛用しています。
スターウオッチングの楽しみの一つに天体探しがあげられます。
星図片手に是非星雲や星団を探してください。
目標の天体を見つけたときの喜びはなんともいえないものです。
経緯台は取り扱いが簡単で天体探しに優れています。
低倍率で見る星雲・星団は、暫しの間望遠鏡の視野からはずれることなく綺麗な姿をとどめてくれます。
是非、チャレンジしてみてください。