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さそり座のM4球状星団


1 さそり座のアンタレスの近くに輝く球状星団です  

午後11時ごろ、南の空にさそり座が昇ろうとしています。
さそり座でひときわ赤く輝いているのがアンタレスです。
M4球状星団は、1等星アンタレスのすぐ近くに位置します。
アンタレスを目標にするとすぐ探すことができます。

望遠レンズや焦点距離の短い望遠鏡で撮影するとアンタレスとM4を一緒に捉えることができます。
撮影を始めた頃、フイルムカメラで撮影したことがあります。
アンタレスとM4の近くでほんとうに小さな球状星団まで写っているのに感激したことを覚えています。

小口径の望遠鏡で見ると球状星団らしいぼーとした光の光芒が目に入ってきます。
天体望遠鏡の倍率を上げていくと球状星団らしさがだんだん見えてきます。

写真に撮ると、球状星団としては密集度が低いことが分かります。
このM4は、毎年撮影している星団です。
夏の訪れを感じる球状星団として、私は非常に愛着を感じます。


(撮影状況)
日時 2011年5月25日0時39分12秒〜
場所 綾川町
BORG125SD ×1.0フラットナー F6 LPS−P2フィルター
EOS40D ISO1600 露出300秒 2フレームコンポジット
SXD赤道儀 スマートガイダーによるオートガイド


2 球状星団の撮影に苦労がありました

この日の撮影は、雲が広くたなびき条件はよくありませんでした。
目標に望遠鏡を向けガイド星の選定を行い、いざ撮影というときに雲が大きく広がってきます。
そうしたことの繰り返しで、一時、雲が長く切れるときを狙って撮影しました。

このM4の撮影には、いろいろ思い出があります。
天体撮影の勉強を始めた頃、銀塩(フィルム)カメラでトライしたことがあります。
その時、鏡筒に取り付けたフリップミラーで星団の位置を調整していました。

M4を中心に置くため、アンタレスとさそりに隣接する明るい星を目標に調整していました。
ところが残念ながらフリップミラーで見る像は反転しています。

間違ってアンタレスの反対側に位置する星を視野に入れてしまい、なかなかM4が見つからなかった 経験があります。
今から考えると嘘のような話ですが、そのときは真剣に悩みました。

今は、赤道儀の自動導入で目標の天体を捉えることができます。
そうした苦労はなくなりました。

機材の機能に頼ってしまうことが、自分にとっていいことかどうかよく分かりませんが、 今は、便利な機能に大変満足している毎日です。



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