例年より早い撮影です M8干潟星雲
1 例年より早くM8干潟星雲の撮影にトライしました
春の系外銀河の撮影を終える頃、綺麗な天の川が見えていました。
南の空に、さそり座、いて座がくっきりと輝いています。
一番代表的で有名ないて座のM8干潟星雲にカメラを向けました。
ファインダーでも、ガイド鏡のフリップミラーでも綺麗な姿を見ることができます。
M8は毎年撮影しています。
これまで専門誌でいろいろなM8の綺麗な画像を見てきました。
画像処理のやり方も少しずつ改善してきました。
そうしたことからか、M8の色合いが年々微妙に変わっています。
今までは、M8とM20をペアーで写していました。
BORG125SD(焦点距離750mm)では、両方を捉えるのは少し無理があります。
今回は、M8だけの画像となりました。
また、この星雲には、NGC6530という散開星団が重なっています。
(撮影状況)
平成23年5月9日 午前3時15分 撮影場所 綾川町
BORG125SD ×1.0フラットナー F6
KissDN(改造) ISO800 露出90秒 LPS−P2フィルター
SXD赤道儀 ノータッチガイド フォトショップエレメンツで画像処理
2 星雲のガスの流れが干潟に似ているといわれています
冬の代表がオリオン星雲なら、夏の代表はM8干潟星雲といわれています。
星雲のガスの流れが、潮が引いた砂浜の干潟のように見えることからこう呼ばれています。
星雲は、東西に暗黒帯で分断され、複雑なガスの流れで構成されています。
撮影画像をモノクロにし拡大しました。
中央部分の複雑なガスの流れが見えています