MENU/ home/ introduction/ photo/ system/ topics

四国天文協会の話題/
 関 勉先生の講演会と四国天文協会の総会

 5月15日に四国天文協会の総会がありました。
 合わせて、関 勉先生を講師に講演会がありました。

1 関 勉先生から「アマチュアの天体発見」と題する講演がありました  

関先生は、四国天文協会の名誉顧問をされています。
1961年に彗星を発見して依頼、いくつもの彗星や多くの小惑星を発見されており、天文に興味を持っている方なら誰もが 知っている日本を代表する天文家です。
特に1965年の池谷・関彗星は肉眼でも大きくはっきりと見える彗星として日本に天文ブームを巻き起こすきっか けを作られた方です。

私も天文専門誌で関先生についてのいろいろな記述を目にしました。天文を目指す者にとって特別な存在といえます。
初めてお目にかかりましたが、飾らぬどこか優しく好感の持てる雰囲気を感じました。


関先生は、東亜天文学会の会長を努められています。
協会の会員もだんだん若い会員の入会が減っています。

天文に興味を持つ人がだんだん少なくなっているようです。
戦後の天文ブームの影には、アマチュアによる世界的な天体発見があったそうです。
そうしたブームに一番先に寄与したのが倉敷の本田実さんです。
特に1948年の彗星発見は、当時の占領下で海外への情報発信がままならない中、 新聞社のAP電がこのことを全世界に伝えました。
こうしたことで、本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星として、日本人の名前が世界で注目されることとなったと いうエピソードが披露されました。

その時、関先生は、天文の分野で何をすればいいのかいろいろ思案されておりました。
これだとつぶさに感じたようです。

当時、関先生は、本田さんに憧れ、手紙を書かれました。
そのとき、本田さんからお返事を貰われました。

関先生は、ご自信が彗星を発見し有名になり、いろいろな方から手紙を貰われますが必ず丁寧な返事を書かれて います。
時は経ち、偶然に、ニューカレドニアで会った日本の青年と親しく話をされました。
青年は、中学生のとき関先生に手紙を送り,その時の返書は大切に壁に飾ってあるそうです。
「私が本田さんから味わったことをその青年も味わっていることを感じました。」とお話がありました。

関先生のお話を聞き、次のようなことを感じました。

関先生は、たぶん新天体を発見することで天文分野に貢献していこうと決心されたのではないでしょうか。
大彗星を発見するという偉業を成し遂げること、そうしたことで人々に夢を与えること、国内外で天文への関心を高める こと、関先生が天文に打ち込んできた信念のように感じます。



2 講演に先駆け四国天文協会の総会がありました

総会は、松村会長さんの挨拶から始まりました。
会は、松村先生が教えられている香川大学教育学部の教養地学実験室で開かれました。


四国4県から約20名の方が集まりました。


会は、本部事務局の堀さんの司会で始められました。


続いて香川県支部の三橋さんが議長に選出されました。
三橋さんの軽妙な進行で議題が次々に審議されました。


平成22年度の事業報告、会計報告、23年度の事業計画、予算計画が各理事や支部長さんなど関係の皆さんから 説明があり、全員一致で承認されました。

特に、来年の総会は徳島県で行われますが、予定される第3日曜日(5月20日)が金環食が四国で見られる前日であること から、5月13日(日)に繰り上げられることとなりました。

今年の星まつり四国は、香川県支部の高仙山山頂公園での観望会とあわせて実施されることとなりました。
また、香川支部が予定している佐治天文台見学に他県からの参加希望が出されるなど意見交換が行われました。

特に、愛媛県支部の竹尾さんから来年の金環食の観望会についての提案がありました。
愛媛県支部や自主観測グループで観望会を行いたいと考えている。
例えば、高知の室戸など適地で四国の各県からも参加して観望会を行ってはどうか。

さらに、愛媛県支部としても今後活動を活性化していきたい。
熱い思いが述べられました。




inserted by FC2 system