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撮影にかかわるお話です/
 第66回 お気軽撮影用の新しいレンズの紹介です

新しい年を迎え気分も新たになりました。
気持も大きくなったところで新しいレンズを買ってしまいました。

1 バラ星雲を撮ってみました

これまで、高望遠用にキャノンLレンズ、広角用にシグマEXレンズを愛用してきました。
これらのレンズは性能もよくきれいな写真が撮れます。 しかし、キャノンのLレンズは重く、気軽に撮影できる軽い望遠レンズが一本ほしいと思っていました。

一般的な望遠レンズは、天体撮影では青ハロなどの収差が出やすく、できれば低価格で特殊低分散ガラス(SLDレンズ)や 非球面レンズを使用しているものを探していました。
シグマ18−200mmF3.5−6.3DCは、レンズ構成が希望に近く、また他のレンズより安価なことが 購入の決め手となりました。

このレンズで初撮りしました。
200mmの望遠でバラ星雲を写しました。

バラ星雲は、冬の星座いっかくじゅう座の頭部に位置しています。
この星雲は、NGC2244という小さな散開星団を中心に赤い花びらを咲かせています。

(撮影状況)
平成23年1月7日 午後11時59分〜 綾川町
KISSX4 18−200F3.5−F6.3DCレンズ
200mm F6.3 ISO800 露出200秒×2フレームコンポジット
SXD赤道儀 ノータッチガイド ステライメージ・フォトショップエレメンツで画像処理

2 このレンズを使った星野写真の撮影状況について(1)

望遠レンズによる撮影には、いろいろな収差や周辺減光が現れます。
このレンズは、SLDレンズで望遠側の軸上色収差と広角側の倍率色収差、非球面レンズで球面収差と非点収差を 補正していると説明されています。

購入したレンズが、どのくらいの性能を発揮するか撮影した画像で検証してみました。

好条件を得るため、掲載している画像は、100mmの望遠で光害の影響を受けにくい南天を撮っています。
シャッターは150秒開放しました。

見た感じですが、撮った画像は、隅々まで星が点になって写っています。
青ハロなどは出ていません。
星を強拡大してみました。大きな色収差は見られません。
結果は、十分星野写真に使えそうです。

別の画像では、西に傾いた星座や露出時間を長くして撮影すると周辺減光が現れているものがあります。
次の機会にレポートします。

下の画像は、改造デジカメで撮影したためホワイトバランスを修正しました。
フルサイズで掲載しています。


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