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撮影にかかわるお話です/
第64回 木星に衛星の影 拡大撮影に挑戦

木星の拡大撮影に挑戦することとなりました。
2回目の撮影に臨みました。木星の表面に衛星の影が写っていました。

1 偶然ですが木星の表面に衛星の影が写っていました

天気がいいので2度目の拡大撮影に挑戦しました。
空には、木星がひときわ輝いています。

パソコンに取り込んだ画像に、黒く丸い小さな影が映っています。
衛星の影かどうか、半信半疑でもう一度確認のため屋上に上がることにしました。

2 衛星の影は、イオのものでした。

撮影は夜10時過ぎに行いました。
その後、11時20分頃、小望遠鏡を木星に向けてみました。

倍率85倍で木星の表面を見ると縞模様が一本綺麗に見えています。
しかし、影は見えません。

11時30分ごろ木星の表面から衛星が飛び出し、顔を見せているのに気が付きました。
インターネット上の木星のシュミレーションで調べました。
衛星イオがその時間に木星から飛び出していることが確認できました。
影を映していたのは、イオのようです。

(撮影状況)
平成22年10月5日 午後10時5分 自宅屋上
BORG125SD SD−1X LV9mm 拡大撮影 F36
EOS40D ISO800 1/40
ポルタ経緯台 固定撮影 フォトショップエレメンツで画像処理

3 撮影方法を記載します

参考書片手に手探りで撮影しています。
今回の撮影方法です。

@ ピント合わせ
カメラのライブビュー画面で縞模様がよく確認できなかったため、明るい星を導入し、ピントマスクでピントを合わ せました。

A 経緯台による固定撮影
シャッタースピードを1/40秒で撮影できるため、経緯台を使用しました。
1/8秒より早いスピードでなければ、日周運動などで像がボケるそうです。

B 合成F値
焦点距離9mmのアイピースを使用しました。
ボーグSD−1Xアダプターを使うと、アイピースからカメラのCCDまで60mmとなります。
拡大率     60÷9≒7 7−1=6
合成焦点距離 750mm(125SDの焦点距離)×6=4500mm
合成F      4500mm÷125mm(対物レンズの口径)=36

C 合成F値でシャッタースピードが決まります
解説書の例では、合成F32、ISO800で1/30秒となっています。
これを参考に、シャッタースピードをいくつか変更して撮影しています。

拡大撮影勉強中です。


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