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撮影にかかわるお話です/
第5回 フイルム雑話

● 撮影にはどのようなフィルムを使うのでしょうか

ネガフイルムやポジフイルムから選ぶことになります。
フイルムは、長時間露出したとき表示どおり感度が持続しない「相反則不帰」や感度の高いフイルムは粒状が悪くなる性質 を持っています。
私は、ネガフイルムでは、ISO400かISO800ものを使用していました。

★ 最初はネガフィルムで撮影にトライしました

カメラ店で手に入るフイルムなら、どれでも撮影に使用できますが、特に赤い散光星雲をきれいに写す ためには、フイルム選びが大切になります。

撮影を始めたとき、カメラ量販店で特価フイルムを買いました。
M8干潟星雲を撮影したときです、出来上がった写真見てびっくりしました。
うそのような話ですが、なんと星雲が緑に写っていたのです。

これには、いろいろ理由が考えられます。
使ったフイルムは、赤い散光星雲が放つHαという光を捉えにくいものだったようです。
また、カメラ店の方から、「プリントの作業をする方は、星の色が分からず、特に天体写真はサンプルがないと希望の色が 出しにくい」ことを教えていただきました。

カメラ店へは、撮影後、まずプリントを依頼し、その中からよく写ったものを選び、色合いのサンプルを持参して焼き増し や引き伸ばしをお願いしました。

カメラ店のご主人には大変お世話になりました。「よく写っていますよ」という言葉に励まされたもの です。

★ 赤の発色のいいネガフイルムがだんだん手に入りにくくなってきました

私は、コニカセンチュリア400とセンチュリアズームスーパー800が赤の発色がよく愛用しました。
すでに販売中止だったのか店頭にはなく、ネットオークションで手に入れることができたのは非常に助かりました。
もうこのフイルムも手に入れることができなくなりました。その後、ポジフイルムへと移行しました。


★ ポジフイルムで天体向けフイルムが販売されています

エクタクロームE200というフイルムが発売されています。このフィルムは、粒状が細かくHαに対する感度が高いといわ れています。
このフイルムは、ポピュラーですが、近隣のカメラ屋さんの店頭に並んでいないため、通販でまとめ買いをしました。
多くの天体写真愛好家の方が使用しています。

ポジフイルムは色が鮮やかで切れ味がいいといわれています。また、現像所に増感現像をお願いすることができます。
しかし、プリント時に色合いの調整ができにくいポジフィルムは、より適正な露出時間で撮影しなければなりません。
私は、光害の影響を受け白くかぶらないようにフィルターを使用したり、また、フィルムスキャナーで読み込み画像の補正を していました。

ネガフイルムより少し手間がかかるというのが実感です。

銀塩写真は、カメラ店の協力なしにはいい写真ができあがりません、コミュニケーションやアドバイスなど銀塩写真ならでは のお付き合いがありました。


● こうした状況の中で

去年、念願のデジタルカメラを手に入れました。
デジタルカメラの良さを実感しています。銀塩写真の経験を生かして一生懸命取り組みたいと考えています。


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