デジタルカメラの撮影では、一回の撮影で多くの枚数の撮影が可能です
数を撮れ。
銀塩の時代と違い、現像やプリント代を気にせずたくさんの枚数の写真を撮ることができます。
いい結果がでるように、いろいろ条件を変えて数多く撮ることが大切です。
星ナビ 天文との出会い 中川 昇氏 第16回 「誰でも簡単に撮れるシャープな月面写真の写し方」より
実際の撮影では、次のことに気を付けて撮影しています。
1 ピント合わせ
月の撮影では、ピント合わせが大切です。
私は、最初のピント合わせで数枚撮影しますが、念のためもう一度ピントの確認をしてさらに数枚撮影します。
2 シャッタースピード
月の撮影では、天体望遠鏡のF値や月の月齢、カメラの感度(ISO)に合わしてシャッタースピードを選びます。
撮影ガイドブックにこれらの基準となる数値が載せられています。
実際の撮影では、こうして選んだ数値とさらにその前後の数値で撮影しておきます。
撮影結果を見てよく撮れているものを選択します。
3 撮影状況はいろいろ変化します
季節はいろいろめぐります。
撮影にあたっては、シーイングや天候がその都度違ってきます。
月の表情も日々変化しています。
いい結果を得るには、できるだけ多く機会にいろいろな月を撮っておくことが大切です。
満足できる写真が見つかります。
多くの写真を撮ることも上達への近道だと思います。
どちらにしても、せっかく月にカメラを向けたときには、条件をかえて数多く撮影しておくことが大切です。
● シャッタースピードの選択について
私は、BORG76EDで月の撮影をしています。
口径76mm 焦点距離500mm F値6.5
2倍テレプラス使用で焦点距離1000mm F値13となります。
上弦の月(半月)でISO100の場合
F11でシャッタースピード1/60 F16でシャッタースピード1/30 となります。
カメラの感度をISO400とした場合
F11でシャッタースピード1/250 F16でシャッタースピード1/125 となります。
F値13ですから、1/250〜1/125の間でシャッタースピードを選んで撮影しています。