★ 月の撮影はなかなか難しいものですが、誰でも気軽にチャレンジできる
撮影対象の一つです
月の撮影方法はいろいろあります。
天体望遠鏡を持っている方なら、接眼レンズの後方からコンパクトデジカメや携帯電話のカメラをのぞかせて
撮影することもできます。
私は、主に直焦点撮影という方法で撮影しています。
月の撮影は奥が深いといわれています。
これからやってみようという方でもいくつかのポイントをしっかりチェックすればきれいな写真を撮ることができます。
1 撮影に必要な機材と撮影方法
月の撮影は非常に早いシャッタースピードでおこないます。
望遠鏡を経緯台に載せてお気軽撮影が可能です。
● コリメート撮影
反射望遠鏡や屈折望遠鏡の接眼レンズの後方にデジタルカメラを覗かせて撮影する方法です。
手持ちで撮影する場合は、液晶の画面に月が入るようピント合わせや位置調整がうまくできるかがポイントです。
カメラを適切な位置に固定して撮影できるように、いくつかのメーカーからデジタルカメラアダプターが
発売されています。
● 直焦点撮影
望遠鏡をレンズ代わりにし、Tリングで直接カメラを取り付けて撮影します。
月齢ごとに変化する月の表情を、画面いっぱいに撮影することができます。
私が、一番好きな撮影方法です。
銀塩を数年経験しデジタル撮影に取り組んでいるところですが、勉強することはたくさんあります。
この撮影方法は、工夫したことが結果として現れます。
すばらしい写真が撮れたときは、ほんとうにうれいしいものです。
まず、望遠鏡のレンズの明るさ(F値)やカメラの感度(ISO)さらに月の満ち欠けにも合わして
シャッタースピードを選びます。
次にピントを慎重にあわせます。
これらを基本に撮影すれば、入門者にもきれいな写真が撮れます。
21年2月7日 76ED キスデジタルN ISO100 露出1/80秒
● 拡大撮影
接眼レンズで拡大した月の像を、望遠鏡に取り付けたカメラで撮影する方法です。
この方法は、接眼レンズを使用するため大きく拡大した月の撮影ができます。
迫力あるクレーターの写真が撮れます。
私も何回かこの方法にチャレンジしましたが、現在、使用している一般的な接眼レンズでは、限界があるようです。
その後は、直焦点による撮影を中心に行っています。
★ これからチャレンジしようという方に、私がいつも頭においている
チェックポイントを紹介します
私は、月の撮影についてトミーテックの中川さんの著書から多くのことを学びました。
その中で、中川さんが撮影の基本として述べられているものです。
@ 月に始まり月に終わる
A 月の写真に大口径はいらない
B 小さく撮って大きく伸ばせ
C ピント合わせは命
D 数を撮れ
E シャッターブレは大敵
F シーイングを見極める
一般的には、「秋冬は悪く、春夏が良い」「高度が高いと良く、低いと悪い」
「夕方は悪く、朝方は良い」
次回は、これらの言葉を中心に、撮影(主に直接撮影)に便利なパーツなどを紹介していきたいと思い
ます。
21年1月19日 76ED キスデジタルN ISO400 露出1/100秒