撮影対象を早く捕らえることができるようになりました
星団や星雲を望遠レンズや撮影鏡筒に導入するためにガイド用のファインダーを使用しますが、正立フ
ァインダーに変更してから導入速度が大変アップしました。
1 星団・星雲を導入するには
星団・星雲などの撮影対象を撮影鏡筒に導入するする方法はいくつかあります。
● ガイドファインダーで導入
ファインダーで星をたどって星団・星雲を導入します
● 自動導入装置で導入する方法
最近の赤道儀には、標準装備されているものが販売されています。
● 目盛環を使って導入する方法
目盛環の目盛りを使って基準の星から撮影対象へ赤道儀を動かします。
私は、使用している赤道儀の機能が一般的なものであることや今までの経験、また、星をたどり目標を探す楽しみから、
ファインダーで星団・星雲を探しています。ただし、大変です。
2 撮影用の鏡筒を正立ファインダーに転用しました
★ BORG50鏡筒
デジタルカメラを購入し、ノータッチガイド撮影用に焦点距離200mm程度の撮影鏡筒が欲しくなり、
次のような理由でBORG50を買いました。
・ 比較的安価であること
・ アクロマートでありながらいろいろな収差にすぐれていること
・ レデューサーを使用すると焦点距離が210mmとなること
・ BORG60EDの鏡筒バンドなどのパーツがそのまま使えること
暫く、撮影用に使用していました。
★ 正立ファインダーがどうしても欲しくなってしまいました
今まで目的の星団や星雲を探すのには相当苦労がありました。
通常のファインダーでは、左右・上下が反対のため目的の天体までたどり着くのにテクニックと熟練が必要でした。
回りに特徴的な星がなく暗い対象を探す場合は、ほんとうに大変でした。
望遠レンズなどでノータッチガイド撮影をするようになり、星団・星雲の導入が簡単な正立ファインダーが、
欲しくなってしまいました。
この鏡筒は、結構視野が広く、30mm程度のアイピースを使用すれば8倍の倍率で使用できます。
また、BORGの正立プリズムが取り付け可能で正立の望遠鏡として使用できます。
そこで、思いきって正立ファインダーで使用してみることとしました。ひらめきました。
これは大正解でした。
3 目的の星団や星雲を探すのがほんとうに楽になりました
正立ファインダーは、画面が反転していないので星をたどって目的の天体を探すのがほんとうに楽です。
特徴ある星や星の集まりの近くにある場合は、一発導入できます。
ただ、淡い天体で周りに特徴的な星がない場合は、やはり導入に大変苦労する場合があります。
このような場合でも、根気よく星図片手に何度かチャレンジするとだんだん目的の天体の位置が見えてきます。
また、望遠レンズでの撮影では、この正立ファインダーの視野で撮影構図がほぼ調整できます。
正立ファインダーを活用して行う望遠レンズ撮影の方法は、次回詳しくご報告します。
(参考)BORG50正立ファインダーシステム
BORG50レンズ・7mm延長リング・M57ヘリコイドS「7757」・延長筒M「7603」・延長筒L「7604」・
アダプター「7522」・地上プリズム「7777」・アイピースホルダー「7317」
●7mm延長リングは以前ネイチャーフォトステージ秀さんで販売していたものを使用しています。
この延長リングを使用しなくても、地上プリズムの調整リングを使って合焦します。